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吉原炎上
© テレビ朝日・東映
ANBテレビ朝日系 2007年12月29日(土) よる9時〜

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メインキャスト
   内 田 久 野・・・ 観 月 あ り さ
  
   大 倉 修 一 郎・・・ 東 幹 久
   浅 井 雪 乃・・・ 星 野 真 里
   如 月・・・ 国 生 さ ゆ り
   左 京・・・ 有 森 也 実
   花 里・・・ 井 上 和 香
   鶴 尾・・・ 宮 本 真 希
   岡 部 勇 吉・・・ 林 泰 文
  
   鈴 木 幾 松・・・ 笹 野 高 史
   内 田 梅・・・ 赤 座 美 代 子   
   本 田 貢・・・ 宇 梶 剛 士
   杉 本 正 吉・・・ 島 田 順 司   
  
   ナ レ ー シ ョ ン・・・ 奈 良 岡 朋 子
   お 兼・・・ 藤 真 利 子
   赤 倉 ス マ・・・ 白 川 由 美
   赤 倉 鉄 之 助・・・ 藤 田 ま こ と
 
原作斎藤真一「吉原炎上」(文藝春秋)、「明治吉原細見記」(河出書房新社)
脚本橋本 綾
監督猪原達三
プロデューサー田中芳之(テレビ朝日)
島田 薫(東映)
音楽西村由紀江

 内田久野が吉原に売られてきたのは明治40年の春…18歳を迎えた年でした。岡山から母と共にやってきた久野の目に映った吉原は、それはそれは豪華絢爛なものでした。花魁と呼ばれる遊女の美しさ、艶やかさ、廓情緒の風情、三階建ての遊郭の豪奢な建物…どれをとっても目を見張るような驚きの数々…ですが、それも最初のうちだけ。これからお客をとって借金を返済していく久野には途方もない地獄が待ち受けていたのです。
 けれども同じ年頃の雪乃と見た「花魁道中」の素晴らしさに久野は感銘を受けた。いつかあんな花魁になって道中をするという雪乃…久野も同じ思いだが、これからの吉原の生活、国に帰ってしまった母のこと…さまざまな不安が久野の心に去来するのだった。

 久野の故郷は貧しい岡山の農村。士族あがりの義理の父が商売に手を出して多額の借金を抱え、久野は女衒に買われたのです。それも途方もなく安いお金で…。
 吉原は官許の遊郭であるため、ほどなく営業鑑札の許可がおり、久野は男との初めての夜を迎えた…。思い出すのは岡山の海辺のことだ。久野には結婚を約束した勇吉という幼馴染がいた。あの日誓った約束…そんな思いを胸に久野は知らない男に抱かれた…怖かった…涙が溢れて溢れて…涙は自分の力では止められないものなんだと久野はその時初めて思った…。

 そんなある日…張見世に座っている久野を食い入るように見つめる男がいた。勇吉だった。勇吉の目は…驚きと不安と、そして絶望が宿っているように、久野には思えた…。

 今は単なる歓楽街の台東区吉原…ですが吉原は江戸から明治にかけて約三百年間、文化、流行の中心地として繁栄を極めていました。全盛期には約三千人の花魁と呼ばれる遊女が暮らし、花魁道中が華やかに行われていたのです。しかし、そこに暮らす遊女たちの多くは貧しい農村から売られてきた少女…そこでの扱いもひどいものでした。病気になってもろくな治療もして貰えず、寺に捨てられる…借金は膨らんでいくばかり…そこは地獄だったのです。そんな明治の吉原に主人公・内田久野はやってきます。そこは夢のような場所だと聞かされ、二束三文で売られた少女が、さまざまな遊女たちと触れ合っていく中で、明治吉原を揺るがす花魁へと成長を果たしていきます。ですが、そこには女の嫉妬の炎が炎上しようとしていたのです。この作品を作るにあたり、吉原ゆかりの地を訪ね歩きました。そこで見えてきたのは、青春という言葉すら味わうことなく散っていった少女たちの命でした。叫びすらあげられずに、家族と再会することなく物のように死んでいった少女たち…そんな少女たちの魂のレクイエムになれば…そんな思いで作られた作品です。映画「吉原炎上」とは全く異なるもうひとつの「吉原炎上」。魂たちが天に召される瞬間をご覧下さい。


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