縁の下
ダーク・キングダムの縁の下

2004年GW、実写版『セーラームーン』初の公式イベントが行なわれました。

番組出演者としてのイベントは、これが最初で最後の予定です。二度とない機会とあって、キャストたちの入れ込みと感慨はひとかたならぬものでした。
……というわけで、メイキング視点まじりで、そのさわりをレポート!

2004.5.2 「セーラームーン」スペシャルライブ

「セーラームーンキャンペーン」のムーン賞当選者、500組1000名さまをご招待してお送りした「スペシャルライブ」(有楽町・よみうりホール)。

この日に向けて、個々にレッスンを積んできたキャストたちですが、撮影に学業に、日々おおいそがし。そろって練習する時間は、なかなかとれません。
総メンバーがそろっての通し稽古ができたのは、ようやく本番の2時間前!(;_;) という強行軍になりました。

さすがに不安と緊張を隠せないキャストたちを燃えたたせたのは、お客さんたちの熱気!

「無料イベントの着券率(お客さんが実際に来場する率)は、せいぜい8割」という読みをやぶり、95%以上のかたが続々とつめかけます。
関係者席用に見込んでいた席まで、たちまち埋まってしまうありさま。

15時00分を回り、開幕を告げるブザーが。
満席の場内は一瞬で静まりかえります。
2000の瞳が一心に見つめるなか、しずしずと幕が開き……

主題歌「キラリ☆セーラードリーム!」のダンスリミックスに乗せて、セーラー戦士たちの華麗な群舞が炸裂。
場内はいやがおうにもヒートアップ!

つづいて壇上には、うさぎ=沢井さんが慌てふためきながら登場。
「よみうりホールでライブをするから、みんなで待ち合わせをしたのに、うさぎちゃんだけ遅刻」というシチュエーション設定なのです。
一方、銀座でうさぎを待ちぼうけの亜美たち……という設定で、4人もつぎつぎに登場。
客席からは大声援が送られます。

そうした寸劇の合間に、沢井さんは制服→ライブ衣裳へと早がわり。
早がわりにつぐ早がわりは、このステージの大きな特徴のひとつでしたが、通し稽古をやれなかったので、「ちゃんとできるのか」と、本番までみんなやきもきしていたポイントのひとつでもありました。

ようやく5人が勢ぞろいして、「スペシャルライブ」がスタート!
まずは、「C'est la vie 〜私のなかの恋する部分」の群舞から。

練習不足を案じていたにもかかわらず、息はぴったり!
のっけからの大成功に、一気にエキサイトする5人です。

つづいて、「桜・吹雪」を熱唱するレイ&亜美。

レイの持ち歌というかキャラクターソングですが、今回はこうして、他の誰かとカップリングで、という趣向になっています。

バレエのように華麗な前半、転じてノリノリのサビ。間奏ではムーンウォーク(?)が折り込まれたりとか、起伏に富んだステージ。
会場には、驚きの声や歓声が絶えませんでした。

そして、うさぎ&まことが「Here we go! ─信じるチカラ─」を dance & dance!

流麗な「桜・吹雪」に対して、こちらはヒップホップ寄り。
沢井さんのハツラツさ、安座間さんのリズム感。それぞれの持ち味をフルに生かして、楽しさあふれるステージです。
2人の元気が伝わってくる!

「桜・吹雪」のあいだに、ダンサブルな衣裳に着替えての登場。
どちらもカワイイ! オリジナルデザイン&制作は、セーラー戦士の衣裳制作でおなじみのドルドルドラニ。
このライブのために、10着もの衣裳を仕立てあげただけでなく、早がわり担当スタッフとしても獅子奮迅。

そんな彼女たちに免じて、沢井さんが「デカピンク?」と爆弾発言していたのは内緒です。(^^;

衣裳がえした美奈子&レイが、まことに合流。
肩越しに金星」――
場内は、一転してシックなムードに包まれます。

1番はシック、2番はロマンチック…。
夢いっぱいのステージ。

番組本編でも、「美奈子といえば帽子」という印象がありますが、もちろんハットもオリジナル。

そして、歌は「Romance」へ。

衣裳がえを済ませた亜美をセンターに迎え、まるでアイドルユニットのような美奈子&亜美&うさぎ!

Act.30 でも一部披露されましたが、アイドル風の振り付けが、凶悪にカワイイのです。
ひたすら魅了される会場。これは、女の子たちに流行りそうな予感!

そうして、誰もがステージに釘付けになっていると、

「この会場には、エナジーが満ちている…」

と、いきなり、四天王が観客席に乱入

子どもたちをおびやかす四天王たち。
「悪い子はいねがぁ〜」……って、ちょっと何かちがうような。(^^;

子どもたちの悲鳴と、大人たちの歓声が入り乱れるなか、クンツァイト=窪寺さんが大胆不敵な客いじりを連発(最高でした)。
ピアノ生演奏(?)をかますゾイサイトとか、アドリブの応酬も客席を沸かせていました。
しかし、このままでは、四天王が観客に愛されてしまう! じゃなかった、会場が四天王に占拠されてしまう!

そこへ、「待て!」と駆けつけるタキシード仮面。
みんな、ほっと胸をなでおろす瞬間です。ネフライトにさらわれそうになっていた子どもも、子どもに泣かれて、じつはいいヤツだと化けの皮がはがれかけていたネフライト=松本さんも(笑)。

「貴様は、いまロンドンにいる設定のはずだ!」
といったツッコミ攻撃 (^^; を耐え抜いたタキシード仮面。いつになくパワフルに四天王を撃退!

平和が戻り、「わたしもがんばる!」と、ルナ&子どもダンサーズが群舞。
むちゃくちゃカワイイ……。
会場にほのぼのした空気が流れます。
その隙をついて、こっそり忍び寄ったジェダイトがルナを拉致! 場内はたちまち阿鼻叫喚のるつぼに。
こんなとき、セーラー戦士たちはどこへ行ったの?

「みんなの歌で呼ぼう!」
と、主題歌を歌う小枝さんのリサイタル

大声援を受けて、帰ってきた5人がメイクアップ
四天王たちとの、一大バトルがはじまります。

……と、いろんな顛末がありまして……。

ムーンライト・アトラクティブ・アタックで四天王を撃破した5人。

そして、ライブはクライマックスへ。
5人が歌う「Friend」。ルナの歌ともども、CD化にさきがけて、これが初披露になりました。

ステージせましと繰り広げられる群舞!
一直線になったり、V字になったり、円形に回ったり。そうかと思えば、さっと集合してポーズを決めるコンビネーション。
(←さりげに、番組オープニングのラストカットと逆配列ですね)
まさにクライマックスの名に恥じないダイナミックさです。

ちなみに、一見おなじみの衣裳に見えますが、パニエが加わったライブ用スペシャルバージョン。

1時間強にわたったスペシャルライブも、ついにグランドフィナーレ!

四天王をふくめた出演者フルメンバーが、「キラリ☆セーラードリーム!」を歌い踊ります。
観客席の子どもたちも、いっしょに歌い踊る!
すでに場内は一体です。

クライマックスの頂点で、万雷の拍手が沸きあがるなか、スペシャルライブは幕をおろしたのでした。

2004.5.5 「ビジュアル・ブック」出版記念イベント

『美少女戦士セーラームーン/ビジュアル・ブック』(ソニー・マガジンズ)の出版を記念して、サイン本手渡し&握手会が開催されました。
池袋東武・旭屋書店と、神保町・書泉ブックマート。

各店舗400名さま限定の整理券は、一瞬にしてハケたそうです。
それをゲットした猛者たち。客層はさぞかし……という勝手な想像とはうらはらに、ふたを開けてみれば女性率も高し!
ばっちりコスプレを決めたお子さんの姿もありました。

旭屋書店にて 書泉ブックマートにて

レイ=北川さんはライブ前から体調を崩していて、周囲が制止するのを振り切っての参加。
本来ありえないはずのイベントを実現にこぎつけさせたのは、そうしたキャストたちの熱い思いなのでした。

と、イベントづくしだったGW。

スペシャルライブ終了後、振り付けの彩木映利先生@コレオグラファーが開口一番、「あんたたち、できるのを隠してた?!」。(^^;
直前のリハーサルまで、失敗していたような難所の数々も、本番ではことごとくクリア。難関をこなすというより、余裕さえ感じさせる堂々たるパフォーマンスぶりでした。

ダンス経験があるのは、安座間さんひとり。ましてや、ステージは誰もが初体験。
なのに、満員のお客さんを前に萎縮するどころか、ふだんの200%の実力を発揮しきってしまう彼女たち。

そんな彼女たちのパワーを引き出し、ライブを成功にみちびいたのは、まぎれもなく満場のみなさまのご声援です。
本当にありがとうございました。

文字どおり「スペシャル」としかいいようのないライブの一部始終を、7台のカメラがあますところなく追いかけたDVD『美少女戦士セーラームーン キラリ☆スーパーライブ』が、8月27日、バンダイビジュアルからリリース予定!
特典映像もてんこ盛りとのことで、こちらもスペシャルなものになりそうです。どうぞお楽しみに。

(2004.05.16)


縁の下

PHOTO 菱沼宏泰・植松淳(スチール)/マイケル(車輌部)/白倉・丸山(プロデュース) ルナCG Motor/lieZ