『音楽忍法帖巻之三』 NOW ON SALE1.ハリケンジャー参上! (SE入りTVサイズ) 2.極意を目指して 3.疾風VS迅雷 4.宿命を断て! 5.流派超越 風雷合体! 6.風よ、水よ、大地よ、 7.風と雷の絆 8.第六の槍 9.決死 10.一打逆転! 緑の光弾!! 11.Hi-Dee-Hoo! シュリケンジャー 12.シュシュッとTHE MOVIE 13.プリンセス・ライーナ 14.凶悪! 宇宙忍猿!! 15.突入せよ! 卍島 16.奇跡の合体 天雷旋風神!! 17.いま 風のなかで (ノーフェイドヴァージョン) 18.ハリケン音頭 (ボーナストラック) |  | 忍風戦隊ハリケンジャー音楽忍法帖 巻之三 最終奥義 オリジナル・サウンドトラック
日本コロムビア COCX31944 ¥2,800(税抜き)
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- 10. 一打逆転!緑の光弾!!
- ヘーイ、エブリバディおまたせ、やっとミーのテーマミュージックをイントロデュースするタイムがやってきたぜ!というわけで、ただ今人気大爆発中の天空忍者、シュリケンジャーのテーマ曲集のコーナーです。シュリケンジャーは、英語交じりの日本語を使うチョッとヘンなヒーローと言うことだったので、音楽はハネたリズムのジャズやファンクの要素を含んだ曲想に統一してもらいました。1曲目のM211は「シュリケンジャー・怒髪天」と言うタイトルで分かるように、元々はファイヤーモードのテーマ曲でしたが、実際にはモードに関係なく等身大のアクションテーマとして使用しています。この曲の真価が発揮されたのはなんと言っても劇場版でしょう。曲の後半、超忍法分身魔球の命中と同時に炸裂するトランペットの耳をつん裂かんばかりの超絶ハイトーンが、松野太紀氏渾身の「ストライーーークッ!!」という絶叫と相まって、観客を興奮の頂点へと導いてくれました。もうこれで映画が終わったかと思ったくらいでしたよ。ホント。そして彼の愛機、天空神のテーマが、続くM212。M211と同じようなメロディー、テンポですが、メカニカルで重い音色のループを加える事によって、巨大ロボっぽいサウンドに作り上げられています。楽器編成もほぼ同じですが、トランペットとサックスの役割を入れ替える事によって、また違った雰囲気が醸し出されています。
- 11. Hi-dee-Hoo! シュリケンジャー
- 緑の戦士が怒りの炎に染まる時、高らかに鳴り響くマカロニウエスタンのリズム!前出のM211に代わって“ファイヤーモードのテーマ”の座を射止めた挿入歌、「Hi-dee-Hoo! シュリケンジャー」の登場です。作詞は独特の言語感覚による詞と奇抜なファッションで、常に僕等音楽関係者を楽しませてくれる“姫”こと藤林聖子さん。2年間のライダーへの浮気を終え、久しぶりの戦隊復帰です。今回の詞もあちらこちらで藤林ワールドが炸裂、初めて聴いた時にはつい頭がクラクラして、心地よい酩酊感に浸ってしまいました。ヴォーカルの高取氏は、爽やかな主題歌、ハードな挿入歌「風よ、水よ、大地よ」とはまた違ったキャラクターを要求されましたが、ものの見事にこの変化球を打ち返してくれました。コレでまた一つ芸風が増えましたか、高取さん?
ところで、普段は英語を操って、怒るとべらんめえな啖呵をきり、野球が得意で三味線とギターをたしなみ、テーマソングはウエスタン。シュリケンジャー、貴方は一体何者なの?
- 12. シュシュッとTHE MOVIE
- ここからはこの夏、全国の子供たちを興奮の渦に巻き込んだ劇場版、「忍風戦隊ハリケンジャー・シュシュッとTHE MOVIE」用に作られた音楽を聴いていきましょう。今回の劇場版音楽製作は、シナリオが出来た段階で音楽打ち合わせを行い、撮影と作曲がほぼ同時進行で行われました。つまり作曲家は一度も画面を見ることなく作曲している訳ですが、それにしてはあまりに完成した画面にピッタリとはまる曲が多く、監督も僕も大喜びでした。作曲家も監督も、そして選曲の僕もほとんど同じ年齢なので、やっぱり同世代の共通の感覚があったのでしょうか?尚、Mナンバーの201〜209(203は欠番)が、劇場版用の音楽となっています。
最初に収録したM201は「東映マーク〜大空中戦1」。今年は冒頭に主題歌が入らないことが事前に分かっていたので、ド頭の東映マークに主題歌のフレーズを使用してもらい、観客が“ハリケンジャーワールド”に入り込みやすいように配慮してみました。そして息つく暇も無く展開される空中戦!4分の5拍子という不安定なリズムと激しく刻むシンセが、不安感と緊張感を否が応にも高めていきます。ハム館長の「ハリケンジャー出動じゃ」の掛け声とともに劇場に鳴り渡るのは、M202「メインタイトル〜大空中戦2」。お馴染みの変身テーマ、M19(巻之一に収録)と忍風戦隊のテーマM14を組み合わせた、これからのハリケンジャーの活躍を期待させるメインタイトル音楽が終わると同時に、スネアドラムのリズムがちょっと西部劇を連想させる、馬での疾走のテーマが続きます。メインであるトランペットのシンコペーションの後ろで、ホルンが忍風戦隊のテーマの変奏を奏でています。今回は劇場用の新曲とはいえ、ハリケンジャーの活躍シーンにはできるだけ聞き馴染んだテレビシリーズと同じフレーズを組み込んでもらい、子供達が親しみやすい音楽設計を狙ってみました。音楽はやがて再び“大空中戦のテーマ”へと戻り、まさかの天空神の敗北、墜落の終結部へと向かっていきます。
- 13. プリンセス・ライーナ
- 今回の事前音楽打ち合わせの際、監督から真っ先に出てきたのが、「ライーナのテーマを作って欲しい」という要望でした。その後の話し合いで、ファンタジックな女性スキャットで行くという方向性が決まり、シンセによる打ち込みと仮メロディーの録音が終了したとき、三宅氏がこんなことを言い出したのです。「このメロディーにさ、どこの国の言葉でもないグロンギ語みたいな(せめてアストラム語と言ってくれ〜!)歌詞を当てはめたらどうかな?」と。早速、八手三郎氏に作詞を依頼し出来上がったヴァージョンが、初めて鷹介とライーナが出会うシーンで使用した曲となった訳です。当初の予定であった歌詞の無いスキャットは、従者ロボットナックルが姫の事を語るシーンで使っていますが、曲の後半、シンセギターによるリズム伴奏が入ってから以降は劇中では使用していないので、このCDが初披露となります。
姫が「美味しいものを作ったら、結婚してやるぞ、鷹介」と言ったとき、もし鷹介がいつもの調子で「よーし、まかせろ!」と言って本当に美味しいものを作ってしまっていたら、地球の平和はいったいどうなっていたのでしょう?

- 14. 凶悪!宇宙忍猿!!
- タウザント以下、ジャカンジャ暗黒七本槍を一瞬にして操ってしまった恐るべき実力者、ヒザールとブリザール。デザイン的には中国の孫悟空を連想させるものがありましたが、今回は他の曲との対比を計ってゴリラのイメージで、アフリカンなサウンドで攻めてもらいました。1曲目、M208は鷹介たち3人が儀式の塔を見つけた所から、敵の攻撃により吊り橋から落下、川原へ流れ着くシーンに使用した曲です。メニュータイトルでは「強敵、巨大アシュラザール」となっている通り、巨大怪獣のイメージで作ってもらった曲なので、イントロ等に思わずニヤリとしてしまうような“巨大怪獣テイスト”が残されています。2曲目のM204bは、物語前半の忍猿兄弟とハリケンジャーの戦いに使用した「ヒザール・ブリザールのテーマ・UPTEMPO」。巻之一に収録したジャカンジャのテーマ群のほとんどに、「ジャカンジャ、ジャカンジャ」という歌詞が当てはまったように、良く聴くとこの曲でもヴォイス風のシンセが、「ヒザールー、ブリザールー」と歌っているのが分かるでしょうか?この2曲、映画での使用順序は逆なのですが、音楽のみを聴いた時のテンションの繋がりを重視してこのような構成にしてみました。
- 15. 突入せよ!卍島
- 素顔の5人が、合体前の単体メカ(しかもリーダー機でない)に一同に乗り込むという、めったに見られないシチュエーションが妙に男の子心をくすぐった出撃シ−クエンスを、最高潮に盛り上げたM206。「ライーナのテーマ」とともに監督が最もこだわった曲で、「こんな音楽にして欲しい」と参考用に某J.W監督のビデオを持参してきました。そこで基本的なリズム型のみその曲を若干踏襲し、そこに忍風戦隊のテーマメロを乗せることで、完全にハリケンサウンドとして成立する曲をお願いしました。今までも数々のアレンジを施されてきた忍風戦隊のテーマが、16ビートのラテンフレーバーによってまた新たな魅力を見せてくれます。上陸した5人に襲い掛かる宇宙くのいち2人とマンマルバ、受けて立った一甲、一鍬は迅雷シノビチェンジ!高鳴り渡るM207「総力戦」!!ここでは1本の映画としての統一性と印象度を高める為、M201やM202と同じメロディーを使用して曲を組み立ててもらいました。曲の終盤、トランペットのオスティナートがマイナーコードからメジャーコードへと変化するとの同時に、ホルンが歌っていた忍風戦隊のテーマの変奏もOP主題歌の変奏へと変わり、くのいちに勝利したクワガライジャーを讃えます。しかし曲はそこで終わらずさらに激しさを増し、磔にされた姫の周りで爆発する樽、走る鷹介たち3人の描写へと危機感を煽っていきます。まさに劇場版ならではの高揚感!!
- 16. 奇跡の合体 天雷旋風神!!
- 劇場版最大のクライマックス、天雷旋風神初推参!当然音楽も劇場版一の聞かせ所として新曲を用意するわけですが、今回はあえて新しい「天雷旋風神のテーマ」を作らずに、既存のロボテーマのモチーフを組み合わせて、音による“三神合体”の表現にチャレンジしてもらいました。ライーナのペンダントの輝きをイメージしたシンセによるきらびやかな響きから、飛翔するトライコンドルを描写したホルンの美しくゆったりしたメロディーが、レッドの「行くぜ!」という掛け声を合図に重厚な銀河超越級ド迫力サウンドに展開していきます。この曲調の移り変わりのタイミングが、とても一度も画を見ずに作曲したとは思えないほどのはまり様で、初めて画面に当てはめたとき、思わず感嘆の声を上げてしまいました。これもライーナの想いがもたらした奇跡かもしれませんね。さて、合体編に移ると、まずトロンボーンが旋風神のテーマを吹き鳴らします。途中からホルンが轟雷旋風神のテーマをうっすらと奏でると、やがてトロンボーンと木管がそれを受け継いでメイン旋律として演奏し始めます。すると同時にトランペットが旋風神のテーマを吹き始め、その中から天空神を想起させるサックスのアドリブソロが聞こえてきます。ドラムのリズムが軽快に刻み始めると、サックスに導かれるようにフルートが天空神のテーマメロを担当し、フルートに天空神を受け渡したサックスは今度は轟雷旋風神のモチーフに移り変わります。そしてブラスによる旋風神のテーマの後は、全合奏による必殺技のクライマックスへとなだれ込んで行くのです。いわば音楽の究極奥義、って感じですね。
三神合体を堪能した後は、一転して緩やかに美しく、M220「大団円」。メジャーコードに転調された忍風戦隊のテーマと、ハリケン3人の日常描写のテーマM50(巻之一に収録)の変奏が、柔らかいピアノ伴奏に乗せて2回ずつ流れていきます。やがて一瞬の静寂の後、全合奏によるOP主題歌のメロディーで、感動のフィナーレを迎えます。大袈裟なオーケストラの響きに乗せてハムスターに戻っていく館長の哀れな姿が、妙に笑いを誘いましたよね。これで一件落着、もうお腹一杯の大満足だと思っていたら、そのあと映画は更に衝撃のクライマックスを迎えたのですが・・・。
- 17. いま風のなかで(ノーフェイドヴァージョン)
- ごめんなさーい!本来ここに入るべき「ハリケンジャー参上!シュシュッと銀幕ヴァージョン」が収録できませんでした。皆さんの期待を裏切ってしまいましたね。ダメじゃ〜ん、赤点!
なにぶん、歌っている人が異常に多いもので、色々と調整が取りきれませんでした。でもコロムビアのディレクターさんも、東映のプロデューサーさんも“あれ”が日の目を見れるよう一所懸命動いてくれていますので、しばしのご猶予を・・・。
さて、代わりに収録したこのED主題歌の「ノーフェイドヴァージョン」ですが、フルコーラス版ではフェイドアウト処理で終わっていたものを、読んで字のごとくフェイドアウトせず、演奏の最後まで聞かせたヴァージョンです。もともとどちらでも対応できるよう編曲、演奏されていたのですが、トラックダウンの際に、雰囲気の余韻を引っ張って終わらせた方が良いだろうという事になり、あの形に落ち着いた訳です。でもCDに合わせて歌うときは、こちらのノーフェイドアウトの方がイイかもしれませんね。今回はメインユーザーを子供として考えたバランス構成のため、1コーラス+ハーフに編集してありますので、どうしてもフルコーラス・ノーフェイド版が欲しい方は、通常のフルコーラス版とMDで編集にチャレンジしてみてください。1箇所つなぐだけで、割と簡単に出来ますので・・・。
- 18. ハリケン音頭(ボーナストラック)
- ボーナストラックとして、チョッと季節外れですが(まだ秋祭りには間に合うか!?)「てれびくん」付録CD用に企画された「ハリケン音頭」のフルコーラス版をお届けします。歌うは「カーレンジャー音頭」「Bomb Dancing メガレンジャー」で、“戦隊一の音頭歌手”の座をほしいままにした朝川ひろこさん(えっ、欲しくなかった?)。カーレン、メガレンでは、共に本人役で出演し、歌ってくれたので、今年も期待していたのですが・・・、もう遅いですかね?
歌詞は1番がハリケンジャー音頭、2番がゴウライジャー音頭、3番がシュリケンジャー音頭となっています。実はシュリケンジャーのテーマソングである「Hi-Dee-Hoo! シュリケンジャー」よりも先に作られていたので、当時は唯一のシュリケンジャーを歌った歌だったんですよ。ということは、もしシュリケンジャーファイヤーモードの登場があと1週間早かったら、この歌がファイヤーモードのテーマ曲になっていたりして・・・。
さて皆さん、「音楽忍法帖巻之三 最終奥義」いかがでしたか?「最終奥義」って言うくらいだから、今年のCDはこれで打ち止めだろう・・・と思っていたら、このCDの構成締め切りの直後に驚天動地の情報が!なんと宇宙と地球のくのいち2人組が、超期間限定のアイドルユニットを組んだらしいのです。先ほどの劇場版主題歌の件も残っているし、どうやらまだまだ今年の僕のCD仕事は終われないようです。とはいえ、次のCDが出せるかどうかはこの「巻之三」の売れ行きと反響次第。じっちゃんもばっちゃんも与党も野党も、手と手を合わせてご協力お願いしまーす!
(文責 宮葉勝行) |