© 2002 テレビ朝日・東映 AG・東映
『音楽忍法帖巻之三』
NOW ON SALE

1.ハリケンジャー参上!
(SE入りTVサイズ)

2.極意を目指して

3.疾風VS迅雷

4.宿命を断て!

5.流派超越 風雷合体!

6.風よ、水よ、大地よ、

7.風と雷の絆

8.第六の槍

9.決死

10.一打逆転! 緑の光弾!!

11.Hi-Dee-Hoo! シュリケンジャー

12.シュシュッとTHE MOVIE

13.プリンセス・ライーナ

14.凶悪! 宇宙忍猿!!

15.突入せよ! 卍島

16.奇跡の合体 天雷旋風神!!

17.いま 風のなかで
(ノーフェイドヴァージョン)

18.ハリケン音頭
(ボーナストラック)

忍風戦隊ハリケンジャー音楽忍法帖 巻之三
最終奥義 オリジナル・サウンドトラック
日本コロムビア COCX31944 ¥2,800(税抜き)
  1. ハリケンジャー参上!(SE入りTVサイズ)
     巻之三の巻頭を飾るのは、主題歌の1コーラス版に「未来戦隊タイムレンジャー」から付加された“スーパー戦隊シリーズ”のロゴ用SEと風の音、更にハリケンジャー3人のタイトルコールを重ねた「ハリケンジャー参上!・テレビオープニングヴァージョン」です。もうすっかり日曜朝の目覚まし時計代わりとして、全国のチビッ子(と一部の熱心なお母さん)の間には定着していますね。と言う事は、頭の「キラリラリーン」という効果音は目覚まし時計のベル?特に今年の主題歌の爽やかな曲調は、気持ちのいい目覚めにぴったりですよね。これからは日曜日以外にも、毎朝このCDを聴いて、元気良く一日のスタートをシュシュッと切って下さい!(「いや俺は『忍び恋』で目覚めたい」、とかたくなに主張する方は止めませんけど・・・)

  2. 極意を目指して
     吼太がぼやきながら思い起こすこのトラックは、訓練や出動のイメージ曲を集めました。1曲目はM17「燃やせ!忍魂」。三宅氏版主題歌とも言える「M14・忍風戦隊のテーマ」(巻之一に収録)を、ミドルテンポのロック調で熱く、しかしちょっと粋にアレンジしています。特訓、根性のテーマ曲ともいえるものですが、忍者らしくやや影のある雰囲気に仕上げられている所がGood! ギターの速弾きリフが心地よい2曲目はM106「みんな、ジャカンジャや!」。あ、この曲名は当然おぼろさんの声で読んで下さいね。タイトルどおりハリケンジャーの緊急出動をイメージして作ってもらった曲ですが、実際には第23話での名探偵・柿生太郎(メガレッド、じゃないシュリケンジャーが変身した姿の方)や第30話のフラビジェンヌのアクションシーンなど、ゲストキャラの活躍に選曲している例が多いようです。

  3. 疾風VS迅雷
     ハリケンジャーとゴウライジャーの対立がクライマックスを迎えていた第17話のセリフに引き続いて、両者の壮絶な戦いに用いられていた曲を収録しました。一曲目はこのセリフのバックに実際にかかっていたM41「真剣勝負」。冒頭のグランカッサとドラの重厚な響きが、視聴者を一気にシリアスな戦いの世界に引きずり込みます。メカニカルで重々しいループリズムが、巨大ロボットの足音を思い起こさせる2曲目は、M43「大激突!旋風神対轟雷神」。巻之一に収録されていた「M42・ハリケンジャー対ゴウライジャー」と同じモチーフを使用した曲で、その名の通りロボット戦でしばしば聞く事ができますが、第16話では等身大のハリケンジャーとゴウライジャーの戦いにも使用しています。最後のM104「旋風神大ピンチ!」は、迫り来る悪の猛威を体感させるマーチ風のリズムが恐ろしくも気持ちイイ、正に特撮劇伴の王道、といった曲です。第2回録音に当たるM100番代の曲は、基本的に心情曲及びリズム系アクション曲中心のメニューだった為あまり大きな楽器編成は用いられていないのですが、シンセを駆使した三宅氏の卓抜したオーケストレーションによって、大迫力のサウンドに仕上げられています。

  4. 宿命を断て!
     “あれ”に取り憑かれた男、霞一鬼によって互いに殺し合う宿命を背負わされた兄弟、一甲と一鍬。そして彼らをその呪縛から解き放とうと、協力を決意する疾風流の3人。このトラックは疾風と迅雷、それぞれのメインテーマを悲しく、切なく謳い上げた曲を1曲ずつチョイスして並べてみました。まずは迅雷流からM27b「ゴウライジャー・サスペンス」。音楽録音終了後のトラックダウンの際、僕の思いつきで本来サスペンス曲であったM27(“まだ”未収録←ちょっとキーワードかも?)からギターメロだけを抜き出し、シンセの柔らかいコード伴奏を付け加えて悲しみの曲に作り変えてみました。このようにその後の番組展開を考えながら、録音した曲を予想される場面に合うように作曲家の意図とは別の味付けをしていくのも、選曲屋の楽しみ(仕事と言えよ!)の一つでもあります。続いて疾風流、忍風戦隊のテーマからはオーボエの物悲しい音色が胸を打つM18a「隠し切れない心の痛み」。ゴウライに比べてハリケン側の悲しみのテーマの使用頻度が少ないのは、やっぱりあの3人のお気楽極楽なキャラのせいでしょうか?曲数自体は結構録ってあるのですが・・・。

  5. 流派超越 風雷合体!
     もう何の説明も要りませんね、トラックタイトル通り、問答無用のロボテーマです。挿入歌「Wind & Thunder」をマーチアレンジしたM101「誕生!轟雷旋風神」を堪能して下さい。今回の風雷合体は、合体中に風雷丸君が喋りまくっているためそれを邪魔してしまうヴォーカル曲がかけにくいので、選曲屋としてはこちらの方が挿入歌に比べて使い勝手が良いですね。2曲目は今回のアルバムの聴き所の一つでもあるM217「爆裂!疾風迅雷」。忍風戦隊のテーマメロとゴウライジャーのテーマメロが複雑に絡み合って、疾風と迅雷の華麗な連係プレーを描き出しています。メイン旋律は「M14・忍風戦隊のテーマ」ですが、その裏でギターやホルンが所々ゴウライジャーのテーマを奏でているのをお聴き逃しなく。「俺たちは影から疾風を支えていこう」と言う一甲の決意を音楽で表現している、といってもよいでしょう。

  6. 風よ、水よ、大地よ、(インストルメンタル)
     主題歌のヴォーカルを担当した高取ヒデアキ氏作曲の挿入歌の、ギターメロによるインストを1コーラス半に編集しました。第18話や第19話でのハリケン・ゴウライ揃っての変身、名乗りなど「一体どっちのテーマ曲をかけるべきなんだろう?」と悩んだ時、頼りになる1曲です。また、今年の主題歌は明るいメジャーコード系の為、“勝利を約束された戦い”でしか使用できないので、このようなマイナーコード系のハイテンションな曲が1つあると、“危機感や怒りを伴っているけど、ヒーローがカッコイイ戦い”が多い戦隊シリーズとしては非常に有難かったりします。

  7. 風と雷の絆
     “ジャカンジャを倒す”という共通の目的を持ったものの、生き方、考え方の違いから完全には打ち溶け合えない疾風と迅雷の、葛藤から和解への心の移り変わりを音楽で表現してみました。冒頭に収録したセリフのバックに流れていたのが、1曲目のM115「忍風戦隊解散?」。心に突き刺さるような弦合奏のイントロから、「忍風戦隊のテーマ」がバイオリンソロによって不安げに奏でられます。聴きなじんだテーマが微妙に音型を変える事によって、まるで彼らの心の間に生じた軋みのように聞こえてきます。2曲目、M112「風のなかで」はタイトルどおりエンディング曲の弦楽四重奏アレンジヴァージョン。暗く思いつめた曲調が希望に満ちた明るさに転調するように、反発していた彼らの心もやがて一つに解け合っていきます。エンディング録音時に、「この曲をカルテットでやったら、きっと泣けるだろうな」と思っていた僕の期待に、三宅氏の編曲が見事に答えてくれました。ただフルサイズ2’30”という尺はスピードと密度がウリのウチの番組にとっては少々辛く、なかなか完全な形で活躍の機会を与えてあげられないのが残念ですね。

  8. 第六の槍
     大宇宙の彼方から中華な響きに包まれて、けたたましいヤツがやってきた!センティピードにサタラクラが始めて姿を現した時に使用したM103「ジャカンジャ6本目の槍」は、京劇の仮面をモチーフにしたサタラクラのデザインに合わせるように、中国風のアプローチで作曲してもらいました。効果音の阿部氏(この道40年の大ベテラン)もそれに歩調を合わせて、サタラクラが動くたびにチャイナシンバルのSEを入れてくれています。続くM108のタイトルは「強敵出現」ですが、なんと言っても思い出す使用シーンは「おしぼり!・・は食べ物ではないっ!!」の一鍬の熱演が印象的な、“お子様に涙、地球に腐敗、悪に笑いを、でお馴染みのジャカンジャグループ”提供による大クイズ大会でしょう。チョッと聴くと楽しそうなロックですが、よく聴くとそれだけでは済まないイカレタ曲調は、実は結構ジャカンジャの核心をついているような気がします。最後は少し真面目にM105「襲撃」。シンセによる、メロディー感の無いリズム中心のアクション曲で、第2回収録曲の中では抜群の使用頻度を誇っています。

  9. 決死
     常に前向きでお気楽な3人組にも、否応無く迫ってくる死の影。彼らの成長に合わせるように、乗り越えるべき試練の壁も、どんどん高く険しくなってゆきます。このトラックはそんな彼らの「超真剣モード」を盛り上げる2曲をならべてみました。両曲とも第2回録音の為、先ほど書いたようにあまり厚い編成ではないのですが、まるでハンス・ジンマー並みのド派手サウンドに聞こえるよう仕上げてあるあたり、サスガ!と唸ってしまいます。1曲目はM117「相容れない正義」。ハリケンとゴウライの生き様の対立をイメージして作曲してもらった曲です。低音部の重いリズムに乗って着実に迫ってくる大ピンチの危機感と、それを凌駕するハリケンジャーの燃える闘志が、聴くものにダイレクトに伝わってきます。何だか『筋肉○付』で使われそうな曲調ですよね。ハリケンメンバーのうち、来年この曲に乗って跳び箱に挑むのは誰だ!?襲い掛かる危機が大きければ大きい程、彼らの心の中に反撃に向かって怒りのパワーが蓄積されてゆきます。M118「怒り沸騰」。M117よりテンポアップされ、“心情”よりもやや“アクション”寄りの曲となっています。インパクトのあるイントロから激しいリズムの合間をうねるギター、そして忍風戦隊のテーマの変奏と変化に富んだ構成となっており、そのシリアスな曲想に反して、選曲屋として画面に合わせていく作業が楽しくなる1曲です。


© 1996-2002 TOEI Company, Ltd. All Rights Reserved.