Sep. 02, 2007
平成ライダーシリーズでは、“
ゲスト怪人は2話に1体倒す”、というのが基本スタイルです。
理由は、着ぐるみのクオリティや撮影スケジュールや、話として前後編だと引きがあるから……等いくつかあります。
(※ 使い捨ての着ぐるみを毎週つくれるほどの予算はありません。(;_;) by s)
ところが、ライダーが増えてくるとか、話の構成上、各話倒したいとか、怪人が2体(以上)欲しいことがあります。これまでどうしてきたでしょう?
答えは、着ぐるみは1体しか作らないけど、2体あるようにみせる! です。
手・その1 着ぐるみの一部(手や頭などを変え、現場で差し替える)
手・その2 色を変える。光を当ててみたり、合成で後から変えてみたり。

『アギト』11話ゼブラロード。

『カブト』28話アキャリナワーム。放送では色が黄色になっています。
例→
| 『アギト』ゼブラロード |
光を当てて、シマウマの色を変えてみました。 |
| 『アギト』リザードロード |
つけているマフラーの色が違う。 |
| 『カブト』7・8話 |
体の一部を別パーツに変えた。→記事「まぎらわしすぎ」参照。 |
| 『カブト』27・28話 |
赤と、黄色……合成で赤を黄色に変えてみました。 |
どこをパーツ替えすれば作りやすく、差もつくか、等、デザイナーさんや造型スタッフ交えて、数々の苦労を重ねてきたのです。
撮影スケジュールを合わせ、途中で色を塗り替えたりとかも。
でも、同じにしか見えなかったり(カブト7・8話、Topics記事「まぎらわしすぎ」参照)など、涙の歴史があるわけです。

22話トータスイマジン。上がカメ、下がウサギです。

スパイダーイマジン(上=25話、下=26話)。

31話ラビットイマジン。どこかでお目にかかりましたか?

31話、アントホッパーイマジン(アリ)。

アントホッパーイマジン(キリギリス)。だんだん違って見えてきます!
『電王』21・22話石田組。トータスイマジン(ウサギとカメ)は画期的でした!
ゲスト着ぐるみ史上(って何)、歴史に刻まれる回と言ってもいいかもしれません。
着ぐるみの違いは、カメに耳パーツをつけただけ。しかしウサギはぴょんぴょん跳ね、カメはうつむいて猫背気味。というアクションにしたことで、ものすごくキャラ差が。
しかも声をアテた落合弘治さんがメチャクチャ上手かった!! (一人で二役やっていただきました)
これに味を占めた白倉P。「もう同じでいい、理由などいらん!」
『電王』25・26話。スパイダーイマジン。
「大変だ。侑斗、あのイマジン、分裂するタイプだった」のデネブの一言で、2体目登場。
このときの鈴木千尋さんも(昨年ボウケンジャーレギュラーのご経験あり)、声の幅は広く、違いをつけて、器用にやっていただきました。
さてさて、今回のアリとキリギリス。違いはわかりましたか?
アフレコのとき、声優さんたちに一回映像を流して見ていただきます。
どっちがどっちかわからず、「…………」と、顔を見合わせている智一さんと鳥海さん……。すみません。着ぐるみ、全く同じなのです……。
武器が違います!
アリがスコップで、キリギリスがバイオリン。(まあこれも似てるといえば、似てる)
動きというか、姿勢が違います。アリはふてぶてしく立ってて、キリギリスはびょんびょんはねる。(スーツアクターさんは同じですよ。伊藤教人さん)
「すごいです、監督、2体いるようにしか見えません!!!」
金田監督「大・変なんだからね!!!」
2面割り(画面どこかで切れてます)やグリーンバックを使って合成などで、このようにできるのです。つまり、撮影時には、2回ずつ同じところを撮って、さらにカラ舞台と、手間は2倍半なのですね……。
宮崎AC監督のアイデアと工夫の賜物!
今回は、2体がわりとずっと一緒にいるので、声優さんも二人にしてみました。次回のアクションもすごいですよ!
……と言いつつ、ガンフォーム!!! リュウタロスー!!! と気になる次回ですよね……。
夏休みがあけると「9月展開」と呼ばれるややシリアスモードに突入するのですが、シリアスにも程があります。次回をお見逃しなく!!
(t)