メイキング


怒濤の撮影現場を、ちょっとだけ覗き見。

神聖なる撮影現場に、われらが主役・翔一君を足蹴にする不逞の輩あらわる! いったい何者?!
この人こそ、アクション監督の山田一善氏。
ビートルロードことスカラベウス・フォルティスに翔一が苦戦するシーンの指導中です。

山田氏の活躍は、肉体アクションにとどまりません。
GX-05 から発射されたGX弾を表現するために、発煙筒を山田氏みずから投擲。これが、まさに100発100中の腕前!

けれど、一発発射したら撮影はストップ。
なにしろ発煙筒だけに、現場一帯がモウモウたる煙に包まれてしまうのです。これぞ、必殺武器の威力?

スペシャルゲスト、京本政樹さんが現場に現われると、たちまち取材陣が取り囲みます。さすがはスーパースター!
京本さんが現場入りしての現象がもう一つ。
この日、関東地方を台風の猛威が襲っていたのですが、京本さんの撮影が始まったとたん、みるみる空が晴れ渡っていきました。
これが、「晴れ男」をもって自認する京本さんのパワーかッ!

光の戦士・シャイニングフォーム誕生編でもある今回のストーリーは、「晴天」が必須。
そんなもん、台風シーズンに撮影するなよ……というツッコミはさておき、不思議なことに、「ここぞ!」というシーンでは、かならず青空が広がってくれたのでした。

2日前に完成したばかりの「CB1300 京本スペシャル」も到着!
ホンダの名車 CB1300 をベースに、京本さんが改造を加えたスペシャルマシン。ベース車と比べていただければ、その変わりっぷりに、ビックリすることうけあい。
フュエルタンクには、ホンダウィングに寄り添うように、「京」マークとサインが。シールとかでなく、マスキングで実現するという離れ技。
メーターも、イタリアメーカー製に換装。一見シンプルな外見ながら、ガソリンの残量までデジタル表示されています。
ハンドルもゴムでなく削り出しになっている等々、細部まで徹底的にこだわり抜かれたスーパーバイク。

偶然か、必然か?


京本さん演じる国枝という役は、「バイク好き」という設定。記憶喪失の翔一がバイクに乗るようになったのは、彼の影響……という設定なのです。

京本さんご自身が、並々ならぬバイク熱の持ち主とあって、絶妙のリアリティが出ているのですが、じつはこれ、まったくの偶然。企画サイドは(不勉強にも)そうとも知らずに、京本さんに話を持ちかけていたのでした。
偶然はそれだけにとどまらず───

偶然その1: 京本さんがバイク好きだった。
偶然その2: ちょうど、“京本スペシャル”の作業が大詰めだった。
(それで、このアギトスペシャルのために、前倒しで間に合わせていただくことができた)
偶然その3: “京本スペシャル”がホンダ車ベースだった。
(『アギト』に登場するスーパーバイクは、すべてホンダで統一されている)

まるで図ったかのような、願ったりかなったり状況ですが、本当は何もかも偶然の連続。

でも、偶然にしては、いくらなんでも重なりすぎのような。もともと、強烈に運命に恵まれている『アギト』のこと。お天気も含めて、ひょっとして「必然」だったりするのかも……。

このスペシャルバイクを駆り、スタントなしでバイクアクションをこなす京本さん。
翔一と国枝のバイクがニアミスするシーンでは、数センチの差でかわしています。その超絶テクには、さしもの『アギト』チームも脱帽……けど、おろしたての新車を、いきなりこんなに酷使していいんだろうか……?

そんな京本さんの意気に負けじと、スタッフも大張りきり。
翔一バイクの後ろに乗る松村カメラマン。重いカメラを腕で支え、股の力だけで体を保持。
これまた、スタントまがいの荒技。

例によって不眠不休の撮影も、「京本青空」の下、無事に終了!

「このアギトスペシャルを成功させなければ!」と、超多忙スケジュールを縫って出演し、スペシャルバイクまで提供してくださった京本さんの熱い思いと演技は、スタッフ&キャストに大きな力を与えてくれたのでした。