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巨象に群れるネズミたち
Gトレーラーの活躍といえば、第1・2話の夜のバトルシーンが印象に残るところ。

ただでさえ時間のかかるアクションシーンを、あれほどの長きにわたり、最も撮影効率が悪い夜間ロケで行なうなんて、無謀もいいところ。
けれど、ナイトシーンであればこそ、赤色灯なんかも際立つのはたしか。「やはり夜で行こう!」と、田崎監督の断がくだりました。

かくして、厳寒の中、のべ10夜にもおよぶ徹夜ロケに突入していくスタッフ一同。
そこはもはや、“根性”だけが物を言う世界(笑)。

ロケ前夜の眠れる獅子。
………って、眠ってないやん。本番の前夜に、ようやく艤装(?)が終了。引きつづき、入念な点灯テストが行なわれました。
眠れる獅子

タラップと仲良し1 ロケ現場でも、セットと同様、今度は実車のカーゴにタラップを取りつけます。脇をガンガン車が通りすぎていく中、作業にいそしむ一同。

第1話のガードチェイサー発進シーンのロケは、3夜にわたりましたが、これはその2晩め。

タラップと仲良し2
タラップ完成 出動!
取りつけ完了。カメラ車と照明車をしたがえ、いざ出動!

タラップ牽引車輌
発進シーン・ロケの3晩め、いよいよガードチェイサーがタラップを降りきってタッチダウンというカット。

ここが最大の難関。万が一にも姿勢を崩したら、ガードチェイサーが粉砕されるだけでは済みません。
安全対策のためにも、タラップを牽引しつつ、ガードチェイサーの車体を保持しつつ、それらの重量を支えつつ………と、都合3台の牽引車輌が動員。

この車輌軍団に、さらにカメラと照明が並走するのですから、ハタから見たらスゴい大撮影かも? でも、大騒ぎして撮ってるのは「ガードチェイサーの前輪」だけ。使うのはわずか1秒。
まさに、大山鳴動ネズミ一匹!

それの積み重ねが、撮影現場ってやつなんですよね。

牽引車輌の牽引車輌

グリーンバックと仲良し さて、セットとロケの映像をグリーンバック合成して、ようやく「発進シーン」の完成です。

と、一口に言っても、グリーンのパネル一つとっても、巨大なセットに合わせて超巨大。1枚運ぶにも10人がかりという騒ぎ。

僕たち二重の子
パネルで覆いきれない背景は、グリーンの幕を張って対応。
右の写真は、幕を吊るす高所作業に従事する、助監督・鈴村氏と斉藤シゲツグ氏の雄姿(?)。

1カットごとにバックのセッティングも変わるので、2時間かかって1カット撮れるか撮れないか……という世界です。

コンソール完成前 出動した G3 をサポートするコンソール群も、Gトレーラーのおなじみの特徴(写真は完成前のセット)。
コンピュータ・モニターが3台、G3 のライブカメラの映像を受信するモニター、そして汎用のノート PC という構成。
GPSモニター
3台のモニターは、左から順に「位置」「武装」「バイタル」を表示しています(画面イメージは開発中のもの)。
G3 の活動と完全シンクロしなくてはいけないので、G3 が出動するたびに、画面制作チームも、それこそ「戦闘オペレーション開始!」。

3D ぐるぐるとか、ウィンドウびしばしとかやれば、もっと楽に「らしく」見せられるんですが、G3 的リアリティから、あえてグリーン・モニター風の質実剛健なインターフェースにしています。
視聴者に「すげーCG!」とか思われたら負けだ! と日夜がんばってる Project M.H.R.K-R の面々。ちょっと自虐入った報われなさぶりが、なんだかとっても G3(笑)。

AMSモニター

押しくらまんじゅう
ちなみに、いくらGトレーラーが巨大巨大といっても、構造的には結局「ハコ」ですから、セットとしてはお世辞にも理想的な環境とはいえません。

ともすれば立錐の余地もなく、びっしりとスタッフがひしめき合ってしまう………ということは、「カメラの居場所もない」ということでもあり。

2人なめカメラ カメラなめ2人
モニターから覗く怪しい顔?

「モニターを覗きこむ小沢澄子と尾室隆弘」を撮影するために、ディスプレイを取りはずして、そこにカメラを設置できるしかけなのです。
「ハコ」の制約を取り払うために、セットにはこうした工夫が散りばめられてたりします。

2号車への移行にともなって、セットもさりげにバージョンアップ。

Gトレーラーの活躍はまだまだこれから……ということは、スタッフの苦闘もまだまだこれから……?

1号車のハンガー 2号車のハンガー

次回は、撮影現場に密着! 風に迫ります。例によって、いつになることやら……?
(ネタのリクエストとかありましたら、お気軽に「声送る」からお寄せください)

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